2004年12月17日
訃報
Posted at 03:01 | まいにち | 0コメント
一番年若い叔父が亡くなりました。
私の記憶の中にある叔父は、
元ラガーマンらしい大きくてごつい体躯をしていて
当時まだ小学生で人見知りの激しかった私は
ほとんど話もできないまま
ぼんやりとその姿を見上げていたことを覚えています。
ずっと、もう一度会ってみたいと思っていました。
堅気な仕事についた兄弟たちの中で、
一人だけ土木の仕事をして、結婚もしなかった叔父。
記憶にあるその1回きりしか会ったこともなく、
母づてに話を聞くだけだったけれど
ひとり自分の意地を通していたその叔父に、
私は内心親近感を抱いていたのです。
仕事先に頭をさげ、北海道まで飛んだのは、
けっしてお別れするためではなく
叔父に会いに行くためでした。
たとえそれが死に顔だったとしても、
叔父に会えるのはその日が最後だったから。
叶うなら、生きている叔父と
多少居心地の悪い思いをしながら
でも母や伯父たちとはできないような話を
たくさんしてみたかった。
その可能性は永遠に失われてしまいました。
ただ、そのことが今の私には無性に悲しくてなりません。