2003年12月28日

近頃買った本

Posted at 08:53 | ほんのむし | 0コメント

「クロスファイア」(上・下)宮部みゆき
「死体は告発する」上野正彦
「プラトニック・アニマル」代々木忠
「お料理絵日記」飛田和緒
「三千世界の鴉を殺し」津守時生
「スプートニクの恋人」村上春樹
「アタマとココロの正体」養老孟司
「ハチ公の最後の恋人」吉本ばなな
「浪漫的恋愛」小池真理子

若干不穏な本が混じってます。
「クロスファイア」はシリーズ前作をあいたたた、と思いながら読んだのですが、やはり読後感としてはあいたたた、て感じでした。映画にもなったらしいけど、どうせならこれじゃなく「魔術はささやく」を映画化してほしかったな、などと思ったり。
「お料理絵日記」谷村志穂さんとの1DKクッキンというどたばたお料理エッセイが面白かったので購入。料理は嫌いだけど料理の本は好き。食べることに関心の無い人間を信用することはできないと思う今日この頃。
「三千世界の鴉を殺し」オタク向けのライトノベルだけど、主人公が世の中のすべての女性の理想を担っているので愛著。超絶美形で、容赦なくて、でも大切な人には情が濃くて、人間離れして強くて、でもボケで、にぶくて、手がかかる(笑) こんな男が実際に世の中にいなくてよかった、と心から思う。
「スプートニクの恋人」春樹ファンの知人がどうもこの頃のはイマイチと評していたのを読みながら思い出す。なるほどたしかにいわゆる春樹テイストはかなり薄い。が、逆にそれに助けられて完読。きわめて文法的で正確な文体は溶けた脳みそにかなりよい効果をもたらしたもよう。
「アタマとココロの正体」バカの壁とはどうもソリが会わなかったけれども、専門の科学者・化学者達と対談している前作がなかなか面白かったので購入。なにしろ専門家同士の対談なので、こころなしか難易度がアップしていたような(涙) ものすごく脳みそをフル活用して読みました。脳には可塑性があって、事故などで一部失われた大脳の機能を小脳で補うこともあるんだそうな。アバウトだけどすげー。
「浪漫的恋愛」個人的大ヒット。美しい。愚かな恋、という言葉があるが愚かでない恋などどこにもないのだと思う。

こんな年末(?)です。

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