2003年07月15日
向田邦子の恋文
Posted at 04:38 | ほんのむし | 0コメント
むかし単行本が出る前に前ふりのようなムックが出て、いくつかのコラムに目を通した後、いつもなら迷わず買うはずのムックを、そのまま棚に戻してしまいました。
単行本も新刊で並んだとき少しだけ開いてみて、そのまま置いてきてしまいました。
たぶんこれからもその本を買うことはないでしょう。
おそらく本当なら墓のなかまでもっていくはずだった彼女のその恋を、興味本位で覗き見る権利など、誰にもないと思うので。
それでも彼女はもういなくなってしまったのだから、残された人の気持ちを思えば、それはそれで仕方のないことなのでしょう。
秘密は秘密のままにしておくのがよいのです。
私は、そう思う。